トマトの苦戦

お盆が過ぎ、秋の兆しを感じさせる蒜山です。

雨つづきで畑が乾かず、大根の播種ができない状況でジリジリしていたのですが、なんとか2日間雨が降らなかった昨日。

待ってました!ということで大慌てで大根を播きました。人参の播種と同様、今年の畑の農作業スケジュールは特にシビアです。

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夏らしい夏がないまま晩夏を迎えています。

全国的な多雨と冷夏の影響は、この蒜山でも、顕著に現れています。8月に入ってから、カラッと晴れた日が何日あったことでしょう。感覚的には3日,4日くらいしかなかった気がします。

作物の生長は遅く、例年であれば今頃、人参の間引きの真っ最中ですが、まだまだ間引きをするには程遠い大きさ。2週間くらいは遅い気がします。冷夏の影響は冬野菜にも及びそうです。

 

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6月のトマトの定植。順調にだった苗づくり。手間をかけてしっかり定植し、今年は万全!と思っていたのですが。。。

 

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このありさま。

いつもは綺麗な場面しかお見せしていないのですが、これが現実です。

病気が蔓延してしまって、予定の収穫量の20パーセントがいいところでしょうか。8割は赤くなる前に腐ってしまって収穫できません。
お約束していた、小売業者、卸売業者のみなさまには、多大なご迷惑をおかけしました。また、計画していた消費者の方への直接販売も、ほとんどできない状況で、楽しみにしていらっしゃったみなさまには、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

まだ少量ずつ収穫を続けていますが、大きく回復することはないと思います。今年も試練の年となってしまいました。

病気の原因を天候や自然のせいにすることは簡単ですが、その影響を今の状況よりも、少なくすることはできました。私たちの対応に誤りがなければ、これほどまでの減収には至らなかったと思います。結局は、取り組む私たちの問題だと思います。

根本的な解決法は、やっぱり土づくり。これ以外にありません。草が生い茂ってしまって風通しが悪くなってしまったことや、病気にまけない健康的なトマトを育てられなかったこと。それは栽培を優先して、土づくりをおろそかにしてしまっていることに原因があります。これは長い目で継続的に取り組んでいかなければなりません。

それに加えて、今年、剪定方法を変えて収量が格段に良くなったナスの技術をトマトに応用することを考えています。
これがうまく行けば、トマトの収穫もしやすく、根っこの張りも良くなって、そして、トマトの実が地面に着いて汚れることもなくなるという一石三鳥の方法を検討しています。この対策で、なんとか来年こそ、ふんだんにトマトをご提供したいと思います。

ご迷惑をおかけしたみなさま。本当に申し訳ございませんでした。

今後とも、引き続きよろしくお願いいたします。

桑原広樹




くどのごはん
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