「あられ」をつくります。

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今年の米づくりは苗づくりから受難がつづいています。
自分たちの予想を超えることが起こるのですが、不思議とくじける気持ちにはなりません。
たくさんの失敗で自分たちの力不足を知り、抗えない自然の力を思い知りました。
けれど、全てを来年からの米づくりの糧にしていきたい。そう思っています。

 

とはいえ、収穫量が少ないことが分かると正直なところがっかりします。
特に日々米と真剣に向き合ってきた米担当の裕治さんの落胆は相当なものだと思います。
毎日すべての力を出し切っているのを隣で見ていましたから。
だからこそ、田んぼからのこの厳しい答えは来年以降の米づくりの大きなヒントになってくれると実感しています。
私たちの米をお待ち頂いている方々には残念なお知らせとなってしまい、それだけが本当に心苦しいのですが、
この先長い目で見守っていただけると嬉しいです。

 

さて!これからやってくる台風が過ぎたら、稲刈りも後半戦です。
全ての収穫を終えてから新米の詳細を告知させていただきます。今しばらくお待ちください。
そんな中、お米に関する明るいニュースも。
田畑の作業の合間をぬって、大阪にある「ごらく菓子舗」さんへ見学に行って来ました。
こちらは昔ながらの製法で、障がいのある方たちと一緒に素朴でおいしいおかき、あられをつくられている菓子工場です。
きっかけは胡麻のアトリエの丸瀬くんから頂いた胡麻のおかきがとっても美味しくて。
私たちもつくりたい!とこちらを紹介して頂いたのです。
どんな製法でつくられているのか、お忙しい中とても丁寧に教えていただきました。

 

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もち米を蒸し上げて、杵つきの機械でもちをつくります。
ここから先、すべて手作業でつくられていきます。

 

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昔ながらの型に、手でもちを入れていきます。柔らかいもちを扱うのが難しそうな作業でした。

 

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じっくりもちを乾燥させてから切り分け、また乾燥。そして焼き、また乾燥。
すべて機械を使わずに自然乾燥です。
醤油等で味をつけて、また乾燥。
きっと大きな菓子工場では1日でできあがるものが、10日〜14日の時間をかけてつくられていきます。
本当に手間と時間のかかる工程です。

 

そうして出来上がったお菓子は美味しく、とても優しい。
私たちもこちらでもち米のお菓子をつくってもらいたい!その日の内にお願いしてしまいました。

 

今年収穫した自然栽培のヒメノモチで「玄米あられ」をつくって頂く予定です。
味付けはシンプルに醤油のみ。玄米の香ばしさと甘さをじんわり感じてもらえる「あられ」になると思います。

 

毎年大人気の「丸もち」に加えて、今年は新しい仲間が増えます。
楽しみにお待ちください。

 

 

高谷絵里香

 

 

 

 

 

 

 




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6月22日23日矢野智徳さんの「大地の再生講座」を開催します。
お米の味。
今年の麦湯、できあがりました!