12月9日(土)「日々、これ食卓」@代官山クラブヒルサイド

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今週の土曜日12月9日に代官山のクラブヒルサイドでお話をさせて頂くことになりました。

Still Waterさんが主催されている「日々、これ食卓」というワークショップ。
「丁寧につくられた食材は、日々の食卓を豊かにしてくれます。食にまつわる正直なものづくりに携わる方々を講師にお迎えして、その想いに触れ、味わうことで、食べることを楽しみながら考える」
というプログラムです。

今回は全6回からなるプログラムの第5回目の「穀」をテーマにした会となります。

農家として6年目のシーズンを終えた蒜山耕藝は実力的にも実績的にも専業農家とは言えない存在です。
「穀物」は僕のここ数年のキーワードではありましたが、この重いテーマで自分なんかが喋っていいものかと思いました。
ただ、この6年間真剣に農業に取り組んで来て、蒜山耕藝は何をしたいのか、何を伝えたいのかを考えた時に一番しっくりくるのが穀物でした。
そして、数年前まで農業とは程遠い世界にいた自分だから日々感じることがあるかもしれないし、それを表現するのも自分たちの役割だと思い、お話させて頂こうと思いました。

 

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今さらながら蒜山耕藝は農家です。
主軸となるのはお米で、3種類の麦と大豆もつくり、ちょっとではありますが野菜もつくっています。
そして週に2日だけ蒜山耕藝の食卓であるくどをオープンしています。

現状のこのスタイルは当初から考えていた訳ではありません。
はじめは野菜農家になろうと思っていました。
主軸である稲作も、飲食店であるくども、移住当初はまったく想像もしていなかったことです。

 

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でも最終目標みたいな、軸とするものはずっと大切にしていました。
思い通りに事が運んだなんてことはほとんどなくて、くじけそうになることもありました。
もともと頭は良い方ではなかったし自分の考えなんて浅はかだとは思っていたので、うまくいかないのは調整みたいなものだと思って考え直して。
その延長に今があって、これからもこんな感じで進むんだろうと思っています。

そんな流れの中で、この混沌とした社会の中で自分たちができること、やりたいことのキーなるのは穀物だという思いが強くなってきています。

穀物栽培の長所の一つに大規模化、効率化があると思いますが、行き過ぎた効率化の中で置いていかれてしまったものもあると感じています。
中山間地で多くの田畑を管理することはかなりの労力をともないなます。
生産コストを平野部と比べたら何倍にもなるでしょう。

でもそんな非効率かもしれない土地でも周りの自然と真摯に向き合うなかでこそ得られるもの、感じることができることがあるのだと思っています。
自分の中でそれはまだぼんやりしているものなのですが、追い求める価値のあるものだとも思っています。

 

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それは一体なんなのか?
何があってそう思ったのか?
具体的にはどういうことなのか?

今回のワークショップではそんなことをお話ししたいなと思っています。

今回のワークショップは自分たちの話だけではありません。
寿家を主宰されている料理人、大黒谷寿恵さんに蒜山耕藝の食材をふんだんに使ってもらい「食べる」体験をすることができます。
すでに試作をしてくださり、画像を拝見しましたが本当に美味しそう!楽しみです。

そして、カタネベーカリーさんに蒜山耕藝の小麦・ライ麦を使ったパンを試食分だけでなく販売分も焼いて頂けることになりました。
お米が主軸なのになぜパンが?と思うかもしれませんが、それもお話の中で触れていくつもりです。
ライ麦のパンは栽培している自分もほとんど食べられない、とても貴重で希少なものです。

もちろん蒜山耕藝の野菜やお餅などの加工品の販売もあります。

まだお席も数名空きがあるとのことなのでお申し込みはお早めにどうぞ。
詳細はこちらになります。
http://www.stillwaterworks.jp/workshop/2017/05/05.html

 

高谷裕治

 

 

 




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