本質というものに近づきたい

2020年3月17日

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自分でできることをやろう。
今、この瞬間を大切に生きよう。

 

そういった耳障りの良い言葉を良く見聞きするけど、こういう類の言葉、僕はあまり好きではない。
正確に言うと、自分の口から発したり、書いたりするのに違和感がある。

 

現実逃避というか、嫌なものから目を背けるというか。
それを覆い隠すため、そういう自分から目を背けるためのように感じていた。
十分な現状認識をせずに物事を判断することの危うさを、今この国のトップを見ていると感じる。

 

もちろん正確な現状認識なんて誰だって出来ない。

 

でも一番問題なのは現実を見ようとしないこと。目を背けること。
目を背けて、自分の中で確固たる根拠の無い中で判断することだ。
僕はこの国のトップを批判的に見ているけど、自分にもそういった一面は確かにある。

 

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僕はツイッターやニュースサイト、もしくはYouTubeなどで情報を得ている。
でもどれが自分にとって必要な情報なのか。
新しい情報を得て、明日の僕の行動は変わるのか。結局、自分の考えに近い情報だけ見てしまうし、必要以上に画面を眺めて無駄な時間を使ってしまったと思う。

 

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でも大自然の中で命溢れる、血の通う実体のあるものを五感で感じていると、大切なのは本質を見ることだと思えてくる。
山を見て、風を感じ、土に触れ、自然の恵みを口に入れる。
そこには圧倒的な情報量があるのだけど、自ずと溢れてくる感情やエネルギーはシンプル極まりない。

本質的なものに触れている。生きている実感を感じる。

 

そういえば自然栽培の世界に入ったのも、安心安全ということではなくて本質というものに近づきたいという思いが強かったんだ。

 

 

 

 

高谷裕治

 

 

 

 




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