2021年の苗作り
今年も友人たちに支えられ、無事苗代に苗箱を並べました。本当にありがとう!
無肥料無農薬での米作り、除草はどうすんだ?代掻きは?品種は?などテクニカルな部分に目が行きがち。
でも9年やってみてまず重要だと思うのは欠株無く植えるということ。
それが増収への第一歩です。
そのためには当たり前のことをしっかりしなければならない。
苗箱に土を均等に入れること、発芽が揃うように籾の処理をしっかりすること、苗代の高低差を失くしフラットにすることなどなど。
みのる式のポット育苗という少し珍しい育苗方法で機械も専用機を使い、土も純正のを使わず自前のものを使うと、その当たり前のことをこなすのが本当に難しい。今年も課題が生まれました。
さて、育苗方法についてもう少し深掘りして書きます。
ここ数年は播種をしてから田植えまでの期間をいかに減らすかということを目標にしてました。
温度が低いのでハウスの中で育苗したり、トンネルをして保温したり、あれやこれややってきました。
でもどれも非常に手間がかかって、正直嫌でした。
育苗中は最低温度が10度を下回らないようにするのが基本。ましてや霜に当たるなんてもっての外です。
本当にそうなのか?
たしかに別の方の苗代で寒さで苗が黄色くなってその後もダメージを引きずっている姿は見てきました。
もちろんシートで保温もしていたのに。
でも、種籾の処理の段階から出芽にいたるまで寒さにも負けないように処理している自信があるので今年はワリフというシート一枚のみの育苗にチャレンジしています。
さらに言えば、3分の1の苗箱はいつもよりも10日以上前に播種をしてより厳しい環境での育苗です。
そして予想通り、芽が出てから2日連続の氷点下。
朝見にいくと上にかけているワリフはついている水滴とともに凍っていました。
さすがにびびったけど苗はその後も少しずつだけど成長しているので一安心。
ところどころ出芽ムラがあったりして心配は尽きないけど、春の作業の大きな山を超えました。
最終的に良い苗に育ってくれると、いろいろ省力化できるし、稲のことをもっと信頼できるようになるからいいなー。
来週からは代掻きや夏野菜の準備も始まります。
今年は野菜の苗も順調みたい。数は少ないけど精鋭部隊を育てています!
高谷裕治