今年の米

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今年は3種類の稲を育てています。

ササニシキ。
亀の尾。
ヒメノモチ。

一番標高の高い田んぼと一番標高の低い田んぼの標高差は約100m。
直線距離にして約5,5km。

標高550mところにはササニシキ。
くどの近くにあるヒメノモチは標高480m。
そして亀の尾は450m。

車で10分ほどの距離にこれだけの地形のギャップ。
山あり谷あり、日向もあれば日陰もある。
もちろん土質だって違ってくる。

日照的には恵まれないことも多く、草刈りなど大変なこともあるけれど、
変化に富む地形は一つ一つの田んぼの個性を全く違ったものにしていて、そこから学ぶことも多いのです。

今年の3品種はすべてお盆の前に穂が出ました。
穂が出るとより鮮明に今年の結果が目に見えてきます。

 

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ササニシキ。
9枚続く田んぼの上から5枚はイネミズゾウムシやイネドロオイムシの食害の影響がかなり出ています。
根が張っていないのか葉っぱの色もだいぶ黄色味がかっているところが多く、穂数もかなり少なめです。
毎年増える虫の原因は何なのか。
友達の農家さんとも情報交換しながら原因を考えています。
初めは田んぼのせいにしたり、天気のせいにしたりするところもありましたが、どうやら原因は自分にありそうです。

 

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ヒメノモチ。
一番長い6年目の田んぼです。
去年は草が非常に多かったのですが、今年は劇的に減りました。
特に変わったことはしていないのですが。。
4枚あるうちの1枚はちょっと草が出てしましましたが、他の3枚は葉の色も濃くていい調子。
気になるのはヒメノモチはちょっと早生すぎるかなということ。もう少しじっくり成長してから穂が出てきてほしいのでもう少し遅めの品種にしようか悩んでいます。でも丸餅の味も変わるだろうからちょっと心配。

 

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亀の尾。
こちらは2年目と3年目の2枚の田んぼ。
両方とも昨年よりもだいぶいい調子。
こちらもヒメノモチと同様少し早い生育なのですが、その立ち姿にいつも癒されます。

 

 

3種類の稲、みんな与えられた条件の中で精一杯生きています。
ササニシキは苦戦しながらも少ない穂に力いっぱいのエネルギーを詰めてくれるはず。
でも正直なところ、かなり悔しく感じています。
ヒメノモチと亀の尾は彼ららしく生育しているのに対し、ササニシキには本来の姿にさせてあげられていない。
もっと分蘖してもっと穂を出すのがきっと本来の姿。
ササニシキは土地を選ぶと言うけれど、もっとしてあげられることがあったと思います。

どうやら稲は品種によって根の張り方、根の性格が違うみたいです。
今まではどの品種を育てるのにも同じように田んぼを準備して同じように田植えしてたけど、来年からはもう少しちゃんと考えてあげられたらと思います。

晴れが少なく、雨が多い日が続いて他の田んぼではイモチ病が出ているところもあってちょっと心配ですが、きっとこのままま元気に収穫を迎えれくれるでしょう。

 

高谷裕治

 

 

 

 

 

 

 




いぶりがっこづくり<その弐>
つくって食べる。
夏を走り抜ける(いろいろお知らせ)
気がついたら春に。くどのお知らせ。