田んぼの草取り
一昨日から始まった手取り除草。
昨日は長袖でもちょっと肌寒く感じるくらいだったけど今日は夏空が広がりました。
とはいってもさすが蒜山。
うだるような暑さではなく素足で田んぼに入って気持ち良く感じるくらいの、ちょうどいい陽気でした。
これくらい暑くならないと稲も寂しそうなので、今日は朝から晩まで気分良く草取りできました。
うちの除草のやり方は田植え後にチェーン除草を1〜2回して、あとは水田カルチという機械での除草を2〜3回かけるというのが基本。
これだとどうしても稲と稲の株の間の草は取れないのでひどいところは今日みたいに手で除草します。
今年は田植え直後に怪我をしてしまって10日ほどまともに田んぼに入れなかったこともあり草が多いです。
草に負けているところもあるけれど、そこは目をつむってクログワイという草だけ拾っています。
たくさん生えている草の中からクログワイだけを見つけるのって精神的にしんどいですが来年を見越してがんばってます。
1日10時間近く除草っていうのは大変ですし、最終的なビジョンとしては除草の必要性がない状態にしたいと思っているので、どうやったらそこに辿りつけるかを草を取りながらいろいろ考えるわけです。
草はなんで生えるのか?
土を豊かにするため?
つくり手である自分の未熟さを教えてくれている?
生えるのではなく生やしていることはないか?
草を抑えるための除草抑草技術や除草機の改造はこれからも必要だし研鑽を重ねていきたいとは思っているけれど、技術論ではない本質的なところにもっと迫っていきたいのです。
キーワードとして、
「一粒の種籾の力を最大限に発揮させること。」
「稲が育つ〝場〟である田んぼをどうつくりあげていくか。」
まだまだ4年目なので基本中の基本もできていないことも多いけれど「理想は高く!」ということで前進あるのみです。
そういえば、今年の米作りについてあまり書いてこなかったで概要を紹介します。
今年は約3町歩(約9000坪)の田んぼで作付けしています。
およそ2町歩がササニシキで7反歩がヒメノモチ。
亀の尾4号が3反歩で、イセヒカリと農林22号は種取り程度。
3年間栽培してみてやっぱりササニシキが収穫時期的にも生育的にも一番安定している感じがしてきたので多めに作付けしました。
今のところ稲の生育は天候の割に悪くありません。
去年のようにイノシシ達に食べてもらわないで済むように考えなくてはです。
明日で一応草取りは終わりにし、ぼちぼちその準備に取り掛かろうと思います。
高谷裕治