2017年『大地の再生講座 〜結の杜づくり〜 @蒜山』4月5日、6日に開催します

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2016年、矢野智徳さんに3回に渡って蒜山にお越しいただき、大地の再生講座を開催致しました。
毎回大勢の方に参加して頂き、貴重な学びの時間となりました。

大地の再生講座は2016年まで矢野さんが全国を飛び回り、文字どおり身を粉にして講座を開催して下さいました。
それは矢野さんがいなくても全国各自でそれぞれが大地と向き合い続けていけるように、命のバトンを引き継ぐための
一年でありました。
2017年となる今年からは基本的に矢野さんは現場から退き、各地域で自立できるような仕組作りを現在進行形で進めて
いるところです。

そんな流れの中で、矢野さんご自身にお越しいただく貴重な講座を今年も蒜山で開催することが決まりました。

今回の講座もかなり興味深い内容になりそうです。

舞台となるフィールドはこれから蒜山に移住予定の坂野さん・堀さん夫妻の新築予定地です。
矢野さんが去年の3月の講座の時に「ここは桃源郷のような集落だね」と言ってくれた集落のさらに奥にある山あいの土地。
集落を進んでいくと川のせせらぎや森の木の葉や枝が揺れる風の声が聞こえてくる土地。

昨年の12月に矢野さんが下見に来た時、
「日本にはまだこんなところが残っていたんだ。ここはこのままでも大丈夫。竹や炭もいいれなくていい。」
ととても嬉しそうに話していました。
周りにいた杜の園芸のスタッフの方もこんなこと聞いたことないと驚いていました。_

その土地は、現在はお米をつくっていませんがもともと田んぼだったところです。
坂野夫妻はこの田んぼを取得し、一部は田んぼとして自然農での米づくりをし、残りの一角に新居を建てる予定です。

土地の風景の美しさに惹かれてここで暮らしたいと思ったので、建てる家も自然の風景に馴染むようなものでなければなりません。
「その土地に住まうこと、住まわせていただくこと」の思いを大切にし、建物のデザインや素材、建て方だけでなく、その大地や
周囲の自然と繋がる土台づくりから始めたい。
そんな強い思いから今回の講座の開催が決まりました。

 

hiruzen22-2写真・前崎成一さん

 

それを踏まえた上で今回の講座のポイントですが、

 

・矢野さんがそこまで絶賛した理由

自分は毎朝のようにその土地まで散歩に行くのですが、良いところだとは思ってはいましたがそこまでだとは思っていませんでした。
逆に良いと思ってたところが滞っていると言われたり。。。
何をするにしても一番大切なのは見立てです。
何を感じて、何を思って、矢野さんはそう感じたのか。
一番の肝となる見立てについて多くの学びを得られる講座となりそうです。

 

・土地に対する配慮

田んぼも家を建てたりする宅地もどちらも人間都合で自然地形を変えることになります。
その際にやり方によってその土地だけでなく、周辺環境に対して悪影響を及ぼすことになります。
使い易いように平らにするだけでなく、それに伴う配慮と処置が必要になります。
でも実際にどのようにしたらいいのかは一概には言えません。基本となる考え方を基にトライアンドエラーが必要になります。
水脈という空気と水の働きの考え方とその手法について今回の現場を通して感じて学べると思います。

 

・自然の機能

今回は田んぼを分割して、田んぼと宅地にします。
矢野さんが絶賛した風景の一部である田んぼにかなり大きな変化をもたらすことになります。
湿地に近い田んぼと湿地では困る家。
自然の機能を落とすことなく、両方を満たすポイントと実際の手法とは。
土壌のこと、風の流れや日差しの方向、家の向きは?
水と空気の流れを考慮した時にこれらを考えるのか?
何度も講座に出ている自分ですが未知の世界です。(でもきっと言われると当たり前と思ってしまうのですが奥深い世界です。)

 

・石場建伝統構法

今のところ新築される家は石場建伝統構法による平屋建ての予定です。
その土地の自然素材を使い、その土地に寄り添う家の設計と建築を模索されている方と進めていきます。
現代の家づくりは短い工期の裏側で多くの物事が見過ごされているように思えます。
この家づくりは自然と寄り添うことを第一としています。
今回の講座は初めの一歩ですが、春に土地に手を入れて、自然の経過を見ながら秋以降に本格的な土台と家づくりに
向かって行きます。今回の講座だけでなく、継続的に携わっていくことで初めて腹に落ちることもあると思います。
たくさんの方と水と空気と自然と時間の働きを共有できたらと思います。

 

・結の作業

大地の再生講座の真骨頂だと思います。
多くの方との共同作業になります。大地の再生講座の学びは話を聞くだけでも作業を見るだけではありません。
実際に手足を動かして技術を身につけるだけでもありません。人間一人だと小さな力でも、それぞれができることをする中で
自然と連携が生まれ足し算ではない倍々の作業ができてしまうこと。その実体験こそ最大の学びと言っていいかもしれません。
こればかりは説明できるできるものではないのでぜひ体験して頂きたいところです。

 

自分なりに気になるポイントを書いてみましたが、本当に学びの多い講座になりそうです。
2日間の講座となりますが、今回できる工事内容からすると余裕があるかもしれません。その分見立てを丁寧にできるかもしれません。
でも油断は禁物です。
掘ってみたら見立て違いで想定以上のことが必要になるかもしれません。
用意していなかった資材が必要になったり。。。
何が起きるかわからない。人間都合に行かないというのが当たり前。
その辺も頭の片隅において、それも楽しみという位の気持ちでぜひ参加いただければと思います。

 

参加ご希望の方は以下をご確認の上お申込みをお願いいたします。
○日時:4月5日(水)6日(木) 両日共に矢野さんの講座を開催します。
○場所:岡山県真庭市蒜山下和(詳細は申し込み後にご案内します)
○参加費:5,000円(1日あたり。両日参加の方は10,000円)
○昼食のお弁当は各自持参をお願いします。
○両日参加で宿泊希望の方はご相談ください。近隣の宿泊施設をご案内致します。

お申し込み:info@hiruzenkougei.com まで、以下のフォーマットにてお申し込みください。
(携帯メールの方はドメイン拒否解除の設定をお願いいたします。お電話でのお問い合わせは0867-45-7145までお願いします。)

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<4月5日(水)6日(木) 矢野智徳さん「大地の再生講座」申し込み>

お名前:
連絡先(携帯):
ご住所:
参加人数:
参加日:両日 or 5日のみ or 6日のみ
備考:

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ひとりでも多くの方にご参加いただけますと幸いです。
ご不明点などございましたらお気軽にお問い合わせください。
何卒よろしくお願いいたします。

 

 

高谷裕治




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