夏を乗り越えて
2019年9月2日
蒜山は涼しいから真夏でも日中作業することができるんだ
そんなことを言っていたのが遠い昔に思えるくらいここ数年は暑い。
7年ぶりにスイカを作りました。ウマイ!!
この夏も暑さが酷くて日中に作業ができないどころか、昼寝をしようにもクーラーが無いので全く体が休まらない。
くども特に厨房は猛烈な暑さでついに来年に向けて厨房のクーラーを導入する決心をしたし、自宅も悔しいけれど買う予定。
それでもお盆の暑い中、料理をしてくれてオカズデザインのみんな、本当にごありがとう!
来年はもう少し料理しやすい環境にします。もちろん野菜の質も上げます!
さてさて、お米の話。
2018年産のお米の在庫がおかげさまでほぼ完売となりました。(今日の時点でネットショップに残り1袋です。)
去年は過去最大作付け面積だったので、それなりのお米の量もあって売れるか不安でしたが何とか完売の目処が立ちました。
本当にありがとうございます。
前にも書いたけど、蒜山耕藝としては今年のお米の作付けは去年の半分の2町歩となり全体的な収量も半分ほどになる。
新米は10月中頃からの販売となりますが、今年は量が少ないため早いタイミングで在庫が尽きてしまうかもです。
来年以降も規模拡大は残念ながら今の体制では無理です。
その代わり、蒜山耕藝で研修を終えて独立した近藤くんが「禾」という屋号で彼のお米を販売すると思うのでまたそちらも紹介しますね。
そういえば稲の生育についてブログでほとんど触れてませんでした。
育苗の失敗や代掻きのタイミングを外したことなどがあり、草が目立つところも出てしまったけれど総じて良い感じの育ってくれています。
ササニシキは見た目の豪快さや逞しさはないけれど、穂の数で勝負という感じ。
ヒエが目立つけれど過去平均よりは収量上がりそうです。
亀の尾は一番古い自然栽培歴8年目の田んぼに植えました。
田植え直後はイネミズゾウムシの総攻撃で消えてしまうかと思ったけど、無事回復し結構逞しく育っています。
逆に穂が出てもしばらくしても葉っぱの色が濃いままなので病気にならないか心配になるほど。
ヒメノモチは育苗の失敗を一番被ってしまったため、田植えから苦戦しました。
たくさんの人に補植をしてもらって何とか見られる状態になったものの、オモダカという草が多くなりちょっと心細い感じ。
去年より作付けも減ってしまったのでもち米がさらに少なくなってしまうかも。涙。
あとは一枚だけ昔の品種を植えています。
左は金時糯、右は亀治。
こちらは申し分無い生育で品種改良が進んでいない品種の根性の強さはつくり手にとってとても魅力的。
ただ、金時糯はもち米としてちゃんと使えるのか不明で、亀治は穂が出るタイミングが遅すぎて蒜山ではやはり厳しいかという印象。
最悪、両方とも今年で最後となってしまうかも。
今年は体調不良と極端な天候の煽りをばっちり受けてしまい、大豆や野菜の管理が全然できなくて散々な状態。それでも稲は安定しているので精神的にも経営的にも支えになります。
本音を言うとくどで使う食材や加工品の原料のことを大豆や野菜の不作は超超痛いのだけど、お米があれば何とかなるはず。
ベストは尽くしたんだし、悔やんだってしょうがないし、来年はこの失敗を糧に少しでも前に進めばいいのだから。
それにしても微妙に雨が続く。
人参と大根は蒔くことができたけど、その野菜が畝立てさえできず困っちゃいます。
畑に入れない時はひたすら草刈り貯金をするんだけど、今日のこの斜面は泣けました。
また明日も雨予報。
朝から草刈り頑張ります。
高谷裕治