昨日稲刈りしちゃいました。

昨日のブログでは「明日ササニシキを収穫します」と書いてアップしたのだけど、なんだこんだあって昨日の午後にササニシキを収穫してしまいました。

こういう気まぐれな仕事の進め方、僕は結構してしまいます。
それで周りの人を振り回したりしてしまうので怒られてしまうのだけど。。
予定を立てて計画的に仕事をこなしていくのは得意で無いことは確かだけど、農業の場合不測の事態となる要因が多いから決められないんだと心の中で言い訳してます。

いろんな作業がある中で稲刈りのタイミングってほんと難しい。

まず、稲の収穫の適期を見定めるところが第一の関門。
人によって適期の考え方が違うし、栽培方法によっても変わってくるかもしれない。はっきり言っていつが良いかわかりません。
ササニシキの場合は穂揃いが悪い。つまり穂が長期間に渡って出てくるので始めに出た穂と遅れて出た穂で登熟具合がかなり変わってくる。
籾の水分が18パーセントにまで落ちているのもあれば、まだまだ青い籾も多く残っているのでもう少し置いた方が歩留まりが良いから待ちたくなる。

もちろん天候も大きく関わってくる。
まず雨が降った直後は田んぼが湿ってるから入りたくない。だからしばらく好天が続いてから入るのが理想だけど他の事情でそうも言ってられないこともある。
気候変動も影響してくる。今月は例年に比べ平均気温が高いので登熟が早い。播種も田植えも数日遅らせたのに想定よりも1週間くらい早く収穫の時期を迎えてしまった。気温が低くなればゆっくり熟すのを待っていても刈り遅れリスクは下がるけど、まだ日中の気温が高いので安心できない。この気温が毎年続くならもっと播種と田植えを遅らせて10月10くらいからの収穫となるのが良いかも。その前に麦も蒔けるし。

あと、自前の機械を持っていないこと。これも結構影響が大きい。
まず乾燥機や籾摺り機などを持っていないので近くの方に委託しているのが現状。そちらの受け入れがしてもらえるかどうかの確認が必要となる。
また、万が一刈り始めてから急にストップさせる事態(例えば明らかに収穫時期が早かった、田んぼが想像以上にぬかるむ等)になっても自前の乾燥機を持っていたら止められるが、委託先の事情もあるのでそれは難しい。
コンバインも同様。今年は新規就農した「禾(こくもの」のコンちゃんの田んぼの稲刈りもあるので、そこで2日間かかることを考えなくてはならない。

移ろいやすい秋の天気と上に書いたような諸事情があるので臨機応変にせざるを得なくて、昨日急遽稲刈りとなった次第。
それで、昨日収穫してみると青い籾が多くて収穫を止めようかと思ったけどそれもできないのでそのまま刈ってしまった。
でもそうやって行動を制限された方が結果的に良いことも多々あるので良しとしよう。

ということでササニシキの収穫を終えました。

DSC02646
今日はコンちゃんの収穫を手伝いながら種用のササニシキをバインダーで刈ってくどに干します。(大仕事!!)
収穫の時のワラはコンバインで裁断する田んぼと裁断しないで後で回収する田んぼに分けました。稲を持ち出すと田んぼが痩せていくって昨日地主さんにも言われたけど実際のところどうなんでしょうね!

あ、霧が晴れてきた。

それでは今日も行ってきます!!

高谷裕治




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