今年の新米について

2020.10.8

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稲刈りが終わりました!・・・・・の報告がなかなかできずにいます。
今年は去年までに比べて、ササニシキや亀の尾以外の品種を多く作付けしました。
寒冷地で自然栽培の米づくりを続けていると、品種選びの大切さが年々身に沁みます。
(詳しくはゆうじさんの過去の文章を → 稲への探求

そのため稲刈りの時期も様々、今日の時点でヒメノモチ・ササニシキ・亀の尾・金時糯の収穫を終え、残すは亀治とハツシモです。

 

 

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毎年新米を販売しているササニシキに関しては販売体制を整え、10月11日(日)AM9:00〜オンラインストアにて販売を開始したいと思います。
ササニシキは去年より少しだけ収量が下がってしまったのですが、概ね予定通り。
私たちが暮らす美しい景色の集落で育ちました。自然栽培をはじめて4〜6年目の田んぼです。
成長はおとなしめだったものの、佇まいの清らかさがとても印象的でした。
早く味見したい!

 

 

そして亀の尾は去年よりも力強く成長してくれて、予想を上回る収穫となりました。
こちらは自然栽培歴9年目の田んぼ、毎年亀の尾を連作するようになって3年目です。
年を重ねるごとに少しずつですが種と土が調和してくれているのでしょうか。静かな手応えを感じています。
去年の亀の尾は収穫したての頃でも新米らしくない不思議な美味しさでした。(去年の文章 → 亀の尾から思うこと
ワインのように寝かせた方が美味しさを発揮するお米。
今年のお米をまずは味見してからの判断になるのですが、より美味しい状態で蒜山耕藝のお米を味わっていただくために販売開始を遅らせようと計画しています。
去年の亀の尾は年を明けてからぐっと美味しさが増した印象なので、蒜山の倉庫で寝かせながら1月以降に販売をはじめようかと考えています。
また味見をしてから正式にお知らせさせてください。
亀の尾と同様、金時糯と亀治もじっくり寝かせてからの販売になると思います。

 

 

ハツシモは今年の春に尊敬する農家ノリランカさんから貴重な種籾をお譲りいただき作付けを始めました。
収穫までもう少し時間がかかりそうですが、その姿はとても美しく逞しく。
こちらもはじめての収穫なので、まずは味見をしてから販売のタイミングを探ろうと思っています。

 

 

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最後に餅米のヒメノモチ。
こちらは一番最初に収穫したのですが、まだ調整中。
実は今年から自前の乾燥機を使って乾燥しています。
かなりじっくりと時間をかけて乾燥したので、その分味わいもさらに美味しく変化してくれているといいなと期待しています。
こちらも調整が終わり総量が把握できたら販売を開始したいと思います。
今年は蒜山○餅もたくさん作りたいと思っているので、どのくらいお米として販売できるかは未知数。
お知らせはもう少しお待ちください。

 

 

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今年は蒜山に来てから一番ニュートラルな状態で稲刈りを迎えることができました。
淡々と、日常の一部として。
そして稲刈りを終えた田んぼはもう来年に向けての作業を始めています。
風を感じ、土を感じ、水を感じ。
深く潜っては息継ぎをしながら、米づくりは続いていきます。

 

 

高谷絵里香

 

 

 




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