農作業の合間に

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農作業の合間、ちょっとした時間に最近ハマっているのがくどの前の川の手入れです。
くどをつくり出してから草刈りをするようになり、その甲斐もあってか蛍も飛ぶようになってきました。
こちらは6月の中旬以降が見頃なのですが、今年もきっと飛んでくれるでしょう。

川の整備といってもちょこちょこと鍬でいじる位です。
美しい川を想像して、深みがあるべき所はちょっと掘ってあげて、水の音が心地よくなるように石の配置をいじったりと。

観察していると、川の形が日々変化していることに驚きます。
先日は川底が石だったのにいつの間にか所々泥っぽいものが堆積し、その上に水草の株が大きくなっていました。
それはクレソンだったのですが、長靴で入ってみると川なのに沼っぽいぬちょっという足裏の感触。
早速鍬で掘り上げてみると、大きな透明なビニールが埋まっていました。
それは早速取り出してあげて、泥も横に掘り上げてあげました。

これって結構楽しいんですよ。

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そして、田んぼの横には溝を掘っているんですが、こちらはそんなに楽しくない。
構造上、溝の傾斜がほとんど取れないのであまり水が動いてくれません。
粒子の細かい泥が溝の底に何度掘り上げてもいつの間にか溜まってしまいます。
この泥はどこから出て来るのでしょう?

いくつも溝を掘っていると、なんとなく違和感を感じてくるようになりました。
溝によって周りの草の生え方が違うし、草の表情と溝の底の土の状態や臭いはどこか関連がありそう?

あれ?

そもそもこの深さの溝に対して、この溝の幅は狭くないですか?

初めは浅かった溝も掘り下げていったら険しい谷みたいになってしまった。
もっと緩やかな傾斜にしたらまた違うことになるんじゃないか?

田んぼの中の作業をする前に少しでも田んぼ自体が呼吸できる環境にしたいので、こういう作業に時間も体力もつい使ってしまうのです。
時間がいくらあっても足りません。
でもこういうところから得られる学びが心の栄養になるのです。

もっといろいろやりたいけど、もう代掻きが始まります。
今年はどんな稲が育ってくれるのでしょうか。

 

 

高谷裕治

 

 

 

 




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