一年のはじまり。

昨日からくどの営業も始まり、蒜山耕藝も始動です。

蒜山耕藝の年末年始は、大掃除をしたり、友人達とお酒を酌み交わしたりというお正月らしい過ごし方もしましたが、
猟師さんとイノシシやシカを解体したり、年明け早々新たなことにも挑戦したりもしました。

 

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さて、蒜山耕藝の3人も蒜山に来て5度目の冬を迎えています。
全国的に暖冬ということですが、ここ蒜山も例外ではありません。
地元の人も「雪が無い正月も珍しいが、こんなに暖かいなんて初めてだ」と言います。

雪掻きが無いのは正直嬉しいですがやっぱり不安になります。
12月から3月にかけて降り積もった雪がゆっくりゆっくり解けて大地の表層を流れ、地中に沁み込んでいくことが作り上げられてきた蒜山の大地。
この雪の少なさは大地や山の木々たちの呼吸にどのような影響があるのだろうかと考えてしまします。

 

人間で言えば夜の睡眠にあたる冬。
大地は雪の布団に覆われることで深い呼吸をすることができる、とある方は言います。

自分たちも雪の季節に多少ゆっくりできるのを励みに他の時期はあまり休むことなく動いているので
気持ちも体も落ち着きません。
田んぼに出ればいくらでもやることがあるのでスコップで所々掘り返しています。
蒜山の自然も自分たちと同じように落ち着かないと感じているのか、それともすべてを受け入れて、その営みをし続けているのか。

正月からフキノトウが顔を出し、梅や桜の花も咲き、白菜はとう立ち、麦はこの時期にしては大きくなりすぎています。
このまま雪が少なければ田んぼが水不足になるでしょう。

 

自然や天候に逆らえません。
どんな天候になろうとも植物達はそれに順応していのちを繋いできたように、自分たちも不平不満を吐くことなく、不安な気持ちに支配されることなく、順応していく道を選んでいきたいと思っています。

 

hirugei08写真 / 前崎成一さん

 

 

ちょっと話題を変えて今年の米づくりの動きを、といっても大したもんではありませんが、お話しします。

 

田んぼの面積ですが、今のところ新しく1枚の田んぼを借りることになりそうです。
ヒメノモチかササニシキを植えようかなと思っています。
お米の作付け面積はおよそ3町歩。
ササニシキが2町歩前後、ヒメノモチが7反歩、亀の尾が3反歩くらいで考えています。

 

育苗に関しては、今までは露地ということにこだわっていたのですが、今年は半量くらいを初年度ぶりにハウス育苗にしようと思っています。
やはり標高が500mを超える田んぼは今より早く田植えをしないとくず米ばかりになります。
もう痛いほど学びました。
特に平野部向きのササニシキを山間地でつくるのは難しく歩みよりが必要なようです。。
育苗の失敗は取り返しのつかないことなのでハウスでどうやって苗をつくろうか、今一番の悩みの種です。

 

畑に関しては、遠くの畑は地主さんにお返しし、家の近くに新しく借りることになりました。
近所の農家の方が4年間無肥料で大豆や菜種、ソバなどを作っていましたがまだまだ草の勢いが凄まじく、本格的に野菜をつくるのは少し先になりそうです。

野菜の作付け品種が少ない蒜山耕藝ですが、それも今年は変わらない予定です。
あくまでも蒜山の風土の中で無理なくつくれて、自分たちが食べたいものをつくっていきます。
そして大好きな大豆は多めにつくりたいなぁと思っています。

 

3月までは蒜山耕藝の食卓 くどを開けながら豆の選別をしたり、お餅の仕込みや発送を行います。
早く雪景色に包まれながらのんびりした気持ちを味わいたいなぁと思いつつ。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 
高谷裕治

 

 

 




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野菜の作付け。
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空気の脈と水の脈
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今年の田植え
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田んぼの草取り