お米の籾まきと苗作り

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春って早く起きてしまうのに目覚めが悪いんです。

お米の籾まきと苗作り。
そのことがいつも不安で毎朝目が覚めると布団の中でぐるぐると考えてしまうのです。

種蒔きはスタートというイメージだったけど、自分にとってお米の籾まきはそれまでの一年の集大成のような位置づけ。
一粒一粒の籾にすべてが詰まっているんだなって実感するのです。
肥料や農薬を使わずにお米をつくるためにはより充実した籾を蒔く必要があります。
そのためにちょっとリスキーなこともします。
一歩間違えば芽が出なくなるような。

過去に手痛い失敗をしたこともあり、ほんとにこの時期はスリルに満ち溢れています。
でも、あえてそういうことをするのは一粒の籾といういのちに対して向き合う必要があると思ってるから。
というか、向き合わないと結果として出てこない。
だから自分はまだまだです。

より良い籾を揃えること、良い苗をつくること。
自分たちは苗箱で苗を育て、機械で田植えをするので出芽も生育も揃えなければなりません。
これが上手くできないと後がほんとに大変。
便利なようで大変なのです。
この4年で痛いほどわかったので年々緊張感が増してきます。
でもここまでいのちと向き合わせてくれる米づくり。
僕は大好きで堪らないんです。
どんどんハマっているのです。

何度もいいますが蒜山に移住する前は稲作農家だけにはなりたくないと思ってました。
蒜山に来た時も自給用程度にしか考えていなかった。

そんな自分が農家として米をつくっているなんて不思議なもんです。
きっと自分に足りない部分を学ばせようときっと神様が与えてくれたんです。
いや、ほんとに。

 

 

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そんな春ですが、昨日と今日でその籾まきが終わりました。
昨日は智頭から頼れる助っ人の志水さん。
今日は関金の谷本農産の谷本さんと米子の丸瀬くんという自然栽培稲作仲間とハウスに拵えた苗代に並べるまでできました。

これでちょっとひと段落ですが、苗代の作り方が満足にはほど遠いものだったのでまだまだシビれる日々が続きそうです。
6月初旬には田植えを終わらせられたらもう何も言うことはないけれど。。。

明日は午後から雨の予報。
雨が降ったら久しぶりに休みにして三朝温泉でたまわりの湯に入ってゆっくりします。
頼むから暴風は吹かないでね。

 

 

 

高谷裕治

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いよいよ明日になりました!藝の食卓、はじまります。
蒜山耕藝・2018-19年 冬休みのお知らせ
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