共に歩んでいく

2020年12月24日

 

2012年に新規就農した時と9作目を終えた今では農業経営を取り巻く状況は大きく変わりました。

 

肥料と農薬を一切使用しない栽培方法は一貫して変わることはありませんが、栽培作物、品種、加工品、くどの運営など常に変わり続けています。
その中で一番大きく変わったことは販売にまつわることです。
私達が中国山脈の奥地でも営農できているのはインターネットがあるからこそです。
新規就農当初はブログで発信し、メールでご注文を受けていました。
SNSの発達と普及、オンラインショップやネット決済のプラットフォームの発展に伴い、蒜山耕藝のネットでの立ち居振舞いも自然と変わっていきました。
もちろん注文の受注、発送作業などの実作業も大きく変わりました。

 

 

 

新米や蒜山○餅などたくさんの注文を頂くこの時期においては特にネットの進化の恩恵を感じます。
今ではオンラインショップで注文を頂くと納品書の出力はもちろんのこと、送状の入力までほぼマウスの操作で出来てしまいます。
数年前まで一件ずつメールのやりとりをし、送り状も一つずつ入力し、入金確認もその都度していました。
それを担当していたエリカさんの事務負担は1/100以下になったと思うし、発送作業に集中できるようになったためミスや事故なども激減しました。

 

その反面、メールの頃はあった会話というコミュニケーションはとても少なくなりました。
元々お互いの顔の見える関係とは言えなかったもしれませんが、利便性の向上と共にお客様との関係性が薄れている寂しさも感じ得ません。

 

また、主にSNSの影響により以前よりも多くの方に認知してもらえるようになりました。
コロナの影響によってネットでお買い物需要が増えたこともあり、初めてのお客様へのお届けも大幅に増えました。
お米や丸餅等は即日完売になり、多くの方に求められているという嬉しさとやる気を得ましたが、その裏で購入することが出来なかったというお声も多く頂きました。

 

販売開始時間にパソコンやスマホの前で待ち構えて準備していても注文出来ない方もいらっしゃったと思います。
ネットでの買い物に慣れている人でさえ注文できないことが生じている状況です。
蒜山耕藝を当初から支えてきてくださっている方の中にはネットでの注文が苦手な方も少なからずいらっしゃるので、今後どのようにしていけば良いのか頭を悩ませています。

 

生産量が限られている以上、どのような販売方法をとっても全ての希望に応えられません。
生産量を倍にしたところでそれは難しいと思います。
古くからのお客様も新しいお客様も隔たり無く本当に有難い存在だと心から思っていますが、来年からは少し違うやり方での販売方法を模索していこうと思っています。

 

 

 

就農前の話ですが、千葉で研修していた時の師匠や、アルバイトをしながら流通の現場で学ばせて頂いたナチュラルハーモニーの河名さんからは「生産、流通、消費者の三位一体で自然と調和していく社会を具現化していく」ということの大切さを教えられました。
どの立場の人が偉いとか、どこに優位性があるのでは無く、それぞれの立場を尊重しつつ、共に歩んでいくという考え方に自分は今でも惹かれています。

 

蒜山耕藝としてもその時だけの関係だけでは無く、お客様とお互い繋がりを感じることができるような形を目指したいと思っています。
日頃から私達の活動に共感し応援してくださる方に、農作物や加工品をお届けできるような形を模索していこうと思います。

 

 

 

 

高谷裕治

 

 

 

 

 

 




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