2014年、ありがとうございました。

写真/堀仁憲さん

振り返ると本当に濃い一年でした。2014年。

蒜山で就農して3年目。田んぼも畑も今までで一番不作という結果に。
表面的に捉えると苦労が多かったということかもしれません。
でも、苦しさや後悔の気持ちかというと、今の心境は全然そんなことではなく。

田畑から返ってくるこたえにはひとつひとつ大きな意味があって。
これからの農業や暮らしについて、たくさんの大きなヒントを与えてもらった一年間でした。
このヒントとなる結果をどのように来年以降の糧としていくか。そこに集中したいと思っています。

そして、自分たちの人生でこんなに助けてもらったことはあるのだろうかと思うくらい、
たくさんの方の力をお借りして生き抜いた一年間でした。
そうして生まれてくれた空間「くど」。
しっかりとこの空間に魂が宿ったことを感じています。
くどがどのように成長していくのか、まだ私たち自身もつかみきれていないのですが、
きっとたくさんのことが生まれていく場所になるのだと確信し、心からわくわくとしています。

2014年。自分たちだけでは何もできないことを知り、それでも思いがあれば何でもできることを心から実感しました。

来年はもっともっと自分たちらしくありたい、そう思っています。
今までの道のりもとても自分たちらしいものであったと思うのですが、
さらにもう一段階、突き抜けていけたらと。
それは奇抜なことではなく、過激なことでもなく。
日々の暮らしを淡々と、更に丁寧に幸せに生きる。そういうことだと思います。