いぶりがっこづくり<その壱>
晩秋、冬支度に追われる蒜山です。
来年、種まきをするための、サトイモの種イモの保存です。
形の良くて美味しそうなものを選んで、発泡スチロールに入れ、お米のモミガラを詰めて、「くど」の2階で春まで保存します。
普通は畑に穴を掘って埋めて保存するのですが、蒜山では寒すぎて腐ってしまいます。
ほかの方法を、いろいろ試行錯誤しているのですが、毎年、半分は腐ってしまっています。 今年は、この方法でチャレンジします。
さてさて、昨年、試作して大好評だったいぶりがっこ。今年は本格的につくります。
昨年、秋田県横手市の山内地区にうかがって、伝統的な製法を伝授いただきました。(その時の様子はこちら →★)
今年のダイコン、ニンジンは、蒜山耕藝史上、最高のでき。ピッカピカのダイコンを使って仕込みます。
今年は「いぶりにんじん」もつくります。
いぶり小屋に吊るします。ニンジンも色鮮やかです。
いよいよ点火。
今年のいぶりがっこづくりは、横手市とのご縁をつないでいただいた一般社団法人アシタカさんとの共同製造。
いぶり小屋の改修と、いぶり作業のほとんどをやって頂いています。 地域の方と初めての協業。
こういったご縁が、今後、自然発生的に、もっと拡がっていったらいいなと思います。
いぶされ、旨みが凝縮されていきます。
いぶり小屋から立ち上る煙。
これから三日三晩をこえて、火を絶やさず、いぶしづつけます。
<つづく>
桑原広樹