くどのごはん
4月9日からの3日間、久しぶりに「蒜山耕藝の食卓 くど」をOPENしました。
たくさんのお客様にお越しいただき、本当にありがとうございました。
この3日間は豆腐職人のまついさんの力をお借りして、揚げたての厚揚げがメインの定食をご用意しました。
厚揚げの他に、おからと雪下人参のサラダ、はくさい菜の花のお浸し、三池高菜と椎茸のオイル蒸し、天然のアサツキとからし菜のサラダ、大豆の醤油炒め、そして白米(亀の尾)と大豆出汁のお味噌汁。
椎茸は同じ集落の方がつくっている原木椎茸、天然のアサツキも畑の畔に自生しているもの、その他の米や野菜はすべて蒜山耕藝の自然栽培の作物です。
味付けは塩と醤油と油のみ。
「くど」を開いてそろそろ一年と少し、時が流れました。
当初はこんな料理とも呼べないようなシンプルな味付けのものでみなさんに喜んでいただけるのか、正直不安な気持ちでした。
でも。いつも自分たちが食べているこのごはんを味わっていただきたい。
田畑の恵そのままの美味しさを感じていただきたい。
そんな思いで台所に立ちつづけました。
思っている以上に、みなさんから「美味しい」の言葉をいただいて、ごはんのおかわりもたくさんいただいて、洗う必要がないくらいきれいな状態でお皿が返ってきて。
ああ、自分たちがごはんを食べてしみじみ感じる「美味しい」が伝わっているんだなぁといつも感動しています。
そして、気が付くと一年を通して自分たちの作物で定食をつくり続けたことが大きな自信になりました。
今回厚揚げをつくってくれたまついさんをはじめ、いつも応援してくれている大切な友人たち、椎茸やアサツキのようなこの土地の恵、そしてこの土地の美味しい水、いろいろな力を借りて。
そう、先日はご近所のおばあちゃまから「お店に飾ってね」と鮮やかなピンクのお花もいただきました。嬉しかったな。
地域のみなさんに温かく見守っていただけることに、感謝の気持ちが溢れます。
今週末も「蒜山耕藝の食卓 くど」OPENします!
イレギュラーなOPENとなりますのでお気をつけください。(16日は15時まで、17日はお休み、18日は通常営業です。)
今回はまついさんのお豆腐の登場です。
蒜山耕藝の自然栽培大豆とこの土地の天然水で仕込んだお豆腐。
優しい甘さとじわじわ奥行きのある味わい。思わず目を閉じてしまう美味しさです。
冷奴にしようかな。湯豆腐にしようかな。
またその日の空気や畑の作物と相談しながらメニューの詳細を決めたいと思います。
みなさまのお越しをお待ちしております。
高谷絵里香