体調を崩していました。

hiruzen0409_31写真・前崎成一さん

 

前回の投稿からまたしても1ヶ月以上時間が経ってしまいました。

蒜山耕藝の農事暦では5月と6月は一年の中でも最も忙しく、肉体的にも精神的にもきつい時期です。

特に5月中旬からは、田植え前の代掻きや大豆播種のためのトラクター作業にかなりの時間を費やすことになります。
代掻きは草の芽吹きの状況を見ながらタイミング良く入る必要があるし、大豆は天候を見ながら播種前になるべく畑をきれいに整った状態にしなくてはなりません。
そして野菜の方も定植や支柱立て、間引き、除草などが立て込んできます。そして何と言っても大大ボリュームな草刈り!

 

そんな時期に、あれは5月の終わりでしたがいきなり体調を崩してしまい、3日間は床に伏せっぱなしの状態でした。
その後もしばらくはまともに動けない状態。
僕が動けない間、絵里香さんや滞在してくれていたエド、アルバイトで農作業全般をしてくれているえいちゃん(倉吉で「がふ」という古道具屋を営んでいます)が頑張ってくれました。
そして忙しい中、みんなのためにまかないを作ってくれたオカズデザインの吉岡夫妻、補植や草刈りを黙々と手伝ってくれるお向かいの家に住んでいる杉ちゃん。みんな、本当にありがとうございました。

それでも僕にしかできない作業もあります。
トラクターでの田んぼの代掻きや畑の耕運です。
機械でやるから誰がやっても同じと思われるかもしれないけど、その時で目的も違えばコンデイションも違ってくるので微調整が必要になってくるのです。うまくやれば一回で済むところをやり方を間違えるともう一度やらなければならない嵌めになるのです。
偉そうなことを言ってるけど、今年はタイムロスした分を取り戻そうと焦ってしまい、代掻きや耕運が十分にできずそのつけが今回ってきた感じです。

 

hiruzen0409_25写真・前崎成一さん

 

さて、体調を崩した時のことを今日は書きたいと思います。

今回は何十年ぶりだろうかってほど大きく体調を崩しました。5月も終わる頃、お尻がちょっと痛いなと思ったら途端に悪寒がし始めて、一気に食欲も無くなりました。
お尻はどんどん腫れていき、座るどころか立っていても痛みが走ります。
熱も上がっていたのか、ひたすら水を欲し、口に入れられるのは白米のみ。味噌汁でさえ飲みたくないのです。
イメージ的にはどんな食べ物にも効果効能があって、その時は身体がそれらを一切拒否している感じでした。
体の自己調整能力を発揮させるためにできるだけニュートラルな物を体に取り入れたいような。
それが水とササニシキの白米でした。
ほんとに今回ほどそれらの有り難みを感じたことはありませんでした。

 

横になりながら症状について調べていると痔瘻という病気の可能性が高い(でも診断を受けていないので本当に痔瘻かどうかはわかりません)ということがわかりました。
いろんな方から痔瘻だから病院に早く行くしかないと言われました。
治療法について調べても切開手術しかないとされていました。
痛みと苦しみの中で、たくさんの方から言われるのでさすがに不安にもなりました。

 

でも自然栽培的に病気などの現象は調和を取り戻すためのシステムだとされています。田畑のみならず人間の体についても同じとされています。
農作業のことは心配でしたが、なぜ痔瘻になったか、それを治す身体のシステムはないのかについて興味が出てきました。
身体の不調和を整えれば自然と症状が無くなるのではないかと思ったのです。
そもそも病院に行ったら入院して手術になる可能性が高かったのでそれはそれで困ります。

 

3,4日したら少し動けるようになりました。体温計が家にあることを思いだし、測ってみると最高で39.8度ありました。大体39度位はずっとあったと思います。
こんな高熱出すなんて久しぶりだなーと変な話嬉しくて身体に何度もありがとうと言ってしまいました。
不思議なことに39度くらいあってもすごく元気でご飯も普通に食べていました。

 

ロルフィングというボディワークを生業にしている古い友人がいます。彼が心配して連絡をくれて、ビデオチャットで身体のバランスを見てくれました。
その彼の見立てによると、ちゃんとした呼吸ができていないため内臓全体が下に下がっている。
そのため肛門あたりにかなり負担がかかっている状態だと。
その場で呼吸を取り戻す意識の持っていき方と簡単な身体のムーブを教えてもらうとすぐに腹式呼吸できるようになり、お腹の感じが明らかに変わりました。

 

翌日痛みがちょっと和らぎました。それと同時にお尻の具合にも変化がでてきました。
内側の方にあった痛みが皮膚の方に移ってきたのです。夜には下着に触れると痛いほどでした。
明日どうなるかな?と思って朝を迎えたら腫れの一部が破れて中から大量の膿が出てました。
もしや!と思って体温を測ってみると一週間ぶりに36度台になっていました。傷口の痛みはありますが、ほとんど消えています。
膿は少しずつ出てくるのですがそれでもしゃがんだり、作業もできるレベルにまで一気になりました。
その後別の友人が蒜山まで足を運んでくれて、とてもありがたいことに直接ロルフィングのセッションをしてくれました。
おかげさまで今はかなり整ったと感じています。

 

全くの素人考えですが、身体中の不純物をお尻に集めてそれが排出されるまで身体が熱を出すことによって解毒をしていた。
それで膿が出たことによって熱も元に戻った。そういうシナリオだったのだと思っています。

 

病気について素人判断は危険なものだと思います。自分も決して病院や薬を毛嫌いしているわけではありません。
怪我をしたときはすぐに病院に駆け込みます。
でも今回はすぐに病院に行くという考えはありませんでした。
長年に渡って身体の中に蓄積されたものを解消するタイミングではないかと思ったのです。自然栽培の田畑のように。

 

おかげさまでその後は田植機にもトラクターにも乗れるようになり、毎日のように何時間も田んぼの中で除草機をかけています。
代掻きのタイミングを外してしまった影響で部分的に草も残ってしまっていた田んぼもありますが、除草機のおかげで全体的には今年は草が少なめです。
でも育苗の失敗で欠株が多かったり、イネミズゾウムシやイネドロオイムシの影響が結構出てしまいました。

 

あと、今年の蒜山は例年に無く梅雨っぽい天気が続いています。
数日前に梅雨入りしたと発表がありましたが、その前から雨降りが続いていました。
そのおかげで今年は大豆にとって非常に厳しい年になっています。
明日の雨も大きな被害とならなければいいのですが。。。

 

さて、今日も降っていますがこれから田んぼに除草に行ってきます!

 

 

高谷裕治

 

 

 

 

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