来年の種

ササニシキの収穫を終えた翌日に刈り残してあった種用の分をバインダーで収穫しました。

種籾の取り方はいろんな取り方があって、

コンバインでエンジンの回転数を落としてなるべく傷つけないようにとる

バインダーを使ったり、手刈りをして、藁が穂がついたまま天日もしくは日陰でしばらく干す

まだ田んぼに稲が植わっている状態で良い株を選び、その中でも穂を選んでとる

などなど。

まだまだ他のやり方もあるし、タイミングも早い方が良いとかしっかり熟れてからの方がいいんだとかいろいろあります。
種にとり方によって時間と労力がかなり変わってくるので営農規模や作業時間をどれくらい取れるのかでやり方を選んでいます。

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種の選別で半分以上は落ちることを考えると最低でも100キロは確保したいところ。
なので穂選別はとても無理。
バインダーでも刈るやり方も干す手間もあるけど、その後の足踏み脱穀機での脱穀とそのあとの調整にだいぶ手間がかかるので今までは全部でそれをしてきませんでした。秋はかなり作業がたて込むのと、根っからの面倒臭がりな性格なので。。。
ということで一番作付けの多いササニシキは半分はコンバインでとっていました。

 

でも、いつも春に後悔するのです。
種籾の準備をしている時に、この一粒からたくさんの新たな命が生まれるんだと思うと一粒の重さと尊さにハッとするのです。
僕はちゃんとこの命に向き合ってきたのか、と。

土と種と人。

自然栽培はこの三位一体で成り立つと研修中に何度も教わったことなのにちゃんと実践までしていないです。
満足な結果にまで至っていません。

もちろんコンバインで種とりしている人でも自然栽培で立派な稲を育てている人はたくさんいます。
だからとり方にはこだわらなくてもいいかも、と心のどこかで思っていました。

正解はわかりません。

でも毎年後悔するんだったら、それは良くないことだと思うのです。
来年の春の種まきの時にポジティブな気持ちでスタートが切れるように今できることをした方がいいことやっと思えました。
穂選別はできないけど、バインダーか手刈りならできます。

センスの良い人、意思や思いの強い人は初めからやるか2,3年で気付くとは思うけど、僕は行動に移すまで8年かかってしまいました。
ずるはしたくないけれど、ついつい楽な方に流されてしまうんですよね、、、

ということで今年はバインダーで刈り取りをして、日陰でゆっくり乾燥させてあげることにしました。
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数週間後に足踏み脱穀機地獄が待っています。
半日もやっていると太ももパンパンになるんです。

さ、今日も時間です。
畑に行ってきます!

 
高谷裕治




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