くどをお休みにして思うこと。

2020年5月18日
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じゃがいもが少しずつ大きくなってきました。

 

 

世界中のみんなと同様、今年の春は今までと全く違う時間を過ごしています。
4月の頭からくどをお休みして1ヶ月半が経ちました。
週2日だけの営業でしたが、準備も含めると週の半分近くはくどに力を注いでいたんだなぁと、営業が無くなって実感しています。

移住して9年目。
こんなに多くの時間を田畑で過ごせるのははじめてです。
今までは畑に行くと「あれもできていない」「これを早くやらなければ」「やってもやっても終わらない」と焦燥感が常に隣にあったのですが、今はもっとゆったりとした気持ちで作物と向き合えています。
なんて幸せなことなんだろう。
素直にそう思えています。

 

 

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逆に今まで、どんだけ無理をしてきたのかということも考えさせられます。
自分のキャパを大幅に超えた日々を長年過ごしていたんだと改めて。
きっとこれは私たちだけじゃなくて、日本で暮らす多くの人が感じているんじゃないかなぁ。
いつからかどんどん余裕が無くなっていますよね。
なるべく安く、人件費を削って、休みも削って、、、そんなことの積み重ねでどんどん自分たちの首を絞めているように感じます。
どの分野でも富を集中させずにみんなに分配できたらいいのに。
本当はひとりひとりもっとゆとりを持って暮らせるはずなのに。
くどをお休みにすることで、そんなことを考えながら過ごしています。

 

 

もちろんくどをお休みしていることで経営的には相当なダメージです。
今年の収支がどんな状況になるのか全く考えられません。
でも、なるようになるさ。そう思っています。

経済至上主義な世界にずっと疑問を持ち続けていたのに、
結局自分も稼がなきゃいけないとこんなに無理していたんだというのが、本当にびっくり。
毎日必死に生きていると見えなくなることってありますね。

 

 

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くどの営業については、当面お休みのままにしようと思っています。
とりあえず田植えとその後の作業が落ち着くまで、今年は今のように田畑のことだけを考えて過ごしてみたいと思います。
社会の状況も今後どうなるか見つめながら、夏頃に再開できるかなどうかなと考えています。

 

 

 

高谷絵里香

 

 

 

 

 




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6月22日23日矢野智徳さんの「大地の再生講座」を開催します。
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