今年の冬

2020年2月5日

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朝、久しぶりの雪。

今日こそたくさん積もるかな!と期待したけどやっぱり今日も積もらず。

毎朝、起きてすぐに愛犬のつぶと散歩に出かけている。
この時期はすべての物が雪をかぶった白銀の世界の中を歩くのが楽しみなのに今年はそれが一回しかできていない。
雪を固めた玉を田んぼに投げて、つぶがそれを取りに行く。
雪をかき分けながら真っ白になるつぶを見るのが楽しみなのに。

 

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今年の1月の平均気温を見てみると3.3度となっていた。
平年の1月の平年気温が0.1度なので3.2度も高い。
暖冬だって言ってた去年でさえ、1.0度だから桁違いの暖冬。

さらに合計積雪の深さで言えば、
平年が188cm
去年が117cm
今年が17cm

積雪の深さを見ても桁違いの暖冬。

正直言って楽なのは確か。
この時期に近づくことさえできなかった畑にも行けるし、少し雪をかぶって何とも言えない美しさの野菜に見惚れることもできる。
くどの定食もこの時期にあり得ない葉物が充実。

でもやっぱり寂しいし、不安もある。

これは緩やかの気候変動の一端かもしれないし、大きな変化の始まりかもしれない。

僕としては決して楽観的にはなれないし、むしろ悲観的。
でも悲観的だからちゃんと身の回りの問題に目を向け、行動に繋げていくことができると思っている。

農業は気候や天候に大きく左右される。
だから自然には否応なく順応していかなくてはならない。
僕自身もこの変化に対応できる自信はないし、きっと恐らくできないとは思うけど、天気や自然に不平不満だけは言わないようにしよう。
この気候の変化に人間ほど影響を与えた存在は無いと思うし、人間以上に不平不満を吐き出すものなんて存在しないのだろうから。
決して諦めることなく、その命を精一杯全うする、そんな自然界の先輩達の姿に勇気をもらおう。

これを書いていたら少し雪が降ってきた。
たくさん降ってた大地を水で潤してほしい。

 

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モノクロ写真のように見えますが、これは今年はじめて育てた紫キャベツ。
美味しさと美しさに惚れ込んでしまう。

 
高谷裕治

 

 

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