真夏の夜の農談義
2018年8月2日
オーガニックベースの奥津典子さんが炊いてくれた玄米ごはん。私たちのササニシキ。
大家さんからいただいたとうもろこしと、お義母さんが漬けてくれた三年ものの梅干し入り。
もう、本当に本当に美味しかった。
私の知っている玄米ごはんとは全くの別物でした。
軽やかで体が喜んでいるのが分かる。
玄米を食べると消化がうまくいかなくて、実は少し苦手意識があったのです。
私には合わないのかなと思い込んでいましたが、こんなに体が整うなんて。
典子さんがお米と向き合う姿がとても美しかった。
触れる手や、見つめる瞳。
お米さんとの一対一の時間。
私はこんなに向かい合えているかな。
中和へ足を運んでくださった奥津家のみなさんとオカズさんと一緒に食卓を囲む夜。
毎晩、種のこと、これからの農のこと、たくさん語り合いました。全く話が尽きない。
言葉をまっすぐに受け止めてもらえる安心感があるし、言葉にできない余白の部分もきっと感じてくれると信じあえるからでしょうか。
今日も畑に立ちながらも、あのときの話、やっぱり私はこう思うななんて考え続けています。
そして何よりも奥津夫妻の誠実な思いと行動に、たくさんのことを学ばせていただきました。
すごい人はやっぱり日常のひとつひとつがすごい。
常日頃、友人たちにも感じていることですが、仕事だけすごい、この特技だけすごいってことは無いんですよね。
すべてがすべてに滲み出るというか。
こういう風に友人や仲間からいろんなことを教えてもらえることも、本当に本当にありがたいこと。
奥津家のお子さんたちにお会いして、改めてそう思ったんです。
血の繋がりということだけではなく、きっとこのご両親の背中を見て、こんなに素晴らしい魂、心を育まれているんだと。
たぶん私も友人や田畑の作物たちに、いっぱい育ててもらってるんだろうな。
もっとがんばらなくちゃと星空を見上げながら思ったのです。
みんなでUFOを見れたのも良き思い出!
高谷絵里香