雨、雨、米、雨。

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今年の秋はいつもに増して雨が多い。
それでも青空の日はやってきて(あまりにも雨が多いので奇跡のように感じます)、今年も一昨日から稲刈りがはじまりました。
どんどん刈りたいところですが、昨日、今日も雨。
次はいつ田んぼに入れるかな。
こうしてお天道様の気まぐれに合わせて人は動かなければなりません。でも、そのどうにもならない感じが私にとってはとても心地良い。
ぜったいに傲慢な気持ちになれない農業という仕事がやっぱり大好きです。

 

今年で五回目になる稲刈り。
年を重ねるごとに気持ちが落ち着いているように思います。
毎年ハラハラと結果を気にして振り回されていたのですが、今はなんだかもう、なるようにしかならないと腹がすわっています。
一生懸命田んぼと向き合っている裕治さんを毎日見ているからでしょうか。
たとえどんな結果となっても悔いなし。

 

今夏、なつのこまは奇跡の復活をとげ、たくさんの恵みをもたらしてくれました。
と思えば、夏に種を蒔いた大根は見事に全滅。
相変わらずジェットコースターのような毎日です。
それでも感情が必要以上に振り回されないようになったのは、この五年間の成長と言えば成長かもしれません。
すべて必要だから起きる。それに尽きます。
ちゃんと受け止めて、明日や来年に繋げることしかできない。
そのための調整を日々の営みにどう落とし込んでいくか。それが課題のように感じています。

 

 

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ここは天国なのかな、と思ってしまう一昨日の空気。
日々そういう瞬間はあるのだけど、特別なこんな日が年に数日あるように思います。
この大地に足をつけ、この空気の中に身を置く。
それだけでなんて幸せなことなんだろうとハッとします。

 

高谷絵里香

 

 

 

 

 

 

 




蒜山あられ
生きる指針
競争の世界から協力の世界へ。
今年の新米について