空気の脈と水の脈

昨年、僕らがつくっていたお米や麦が相当な量を猪などに食べられました。

怒りを通りこしてスッキリしてしまうくらいに。

善悪論的な考えにならず、これも学びの機会と捉えいろいろ考えさせられています。

 

 

自然と調和して暮らすこと。

自然との調和の中で食べものをつくること。

そのためにどうやって自然と向き合っていけばいいのか。

 

 

そんな中、先日ある研修会に参加する機会を頂きました。

その研修会の講師は杜の園芸の矢野智徳さん。

一度お話をお伺いしたいとずっと思っていた方です。

 

大地の水脈と空気の脈を整え、呼吸できるような環境整備をする。

自然を全体的視点と部分的視点から見つめ、呼吸を再生し、エネルギーを循環させる。

 

一部水の溜まっている畑の中での矢野さんの言葉はとてもシンプルで力強いものでした。

 

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「自然はたくさんの要素で複雑に絡み合っていて、それを読み解くのはとても難しいと思うかもしれない。

でも諦めないで紐を解きつづけることによってそれがたった3本の紐であったことに気づくことができる」

 

畑と作物だけでは行き詰まりやすい。周りの自然環境とのつながりをどう読み解いていくか。」

 

「それは日常的な対話の中で行えるもの。そんな視点を持ちつつ、空気の脈と水脈を淀みない状態にする。」

 

移植ゴテと小さなスコップで所々穴を掘る。

まるで栓を抜くように。

いきなり大きな流れをつくるのではなく、小さな流れを生じるように。

それだけで空気と水の流れが変わるといいます。

 

矢野さんの話を聞きいていると、蒜山の自然や田んぼや畑、僕たちの暮らしなどが頭の中に浮かんできました。

様々な存在とのつながりの中で生かされているという実感と愛おしさ。

この秋以降にずっと考えさせられていたことにふわっと光が差したようでした。

 

豊かな自然の中で農業をしている有り難さと

責任を感じながら今年は田畑との日常的な対話を丁寧にしていこう。

 

研修会の興奮がまだ冷めておらず、まだ頭の中が整理しきれていません。

矢野さんの話を聞いて感じたこと、またブログに書いていこうと思います。

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矢野さんに頼ることなく、自然という先生から直接答えを導き出せるように。

自戒を込めて。

 

 

高谷裕治

 

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空気の脈と水の脈 その2
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